情愛深い性質で知られ、番犬としても優秀である。テリア種としては、闘争心もそれほど強くない。
しかし必要とあらば、なんにでも向かっていく性質がある。そのためある程度のしつけをしないと無駄吠えをする、かなり我の強い犬
になってしまう。元気な種類で、小柄な身体でエネルギッシュに運動する。 ミニチュアシュナウザーは
ドイツ原産のシュナウザーの中で、一番小型とされる。
アーフェンピンシャー、スタンダード・シュナウザー、ジャーマン・プードルなどから作出されたとされている。
実用目的にネズミを捕獲して働く犬がいる一方で、愛玩犬として暮らしの中に根づいたものもいる。ミニチュアシュナウザーは
1899年に独立した犬種として、ショーに出場した。今では愛玩犬、ショードッグとして世界中で愛好されている。
テリア・タイプの種類としては、たくましい骨格と引き締まった筋肉質のスクエアな体形が特徴的な種類である。
それにより、活動的で機敏な性質をよく表している。ミニチュアシュナウザーは荒い針金状の被毛はダブルコートで、上毛は硬く下毛
は密生している。毛色はブラック、ブラック&シルバー、ソルト&ペッパー他さまざまな色彩がある。
隆起した濃い眉毛と口の周囲の長いひげ、四肢の飾り毛が特徴的である。
深くくぼんでついている暗褐色の目が、鋭い表情を演出している。
シャンプーの際は、綿棒かコットンなどを使って耳掃除を実行したい。1歳までは1日2食。うち1食は歯槽膿漏の予防のため、ドライフード
をそのまま与える。成犬になれば回数より、栄養バランスとカロリーを考えた食事を与えるようにする。
肝臓病や皮膚病に罹ることがある。
針金状の被毛は、手入れのしやすさでは中程度。しかし手入れを怠ると被毛がもつれてしまい、面倒
なことになる。そのため血行促進や皮膚病の予防を兼ねて毎日クシで手入れをするか、短い歯の金属ブラシでブラッシングする。
シャンプーとリンスは月数回行い、温湯で洗ってからよくすすぎ、しっかりタオルで水気をとった後、毛を立たせるようにして
ドライヤーで乾燥させる。また、年に2回程度は、専門家に任せてトリミングしてもらう。
目と耳のまわりは先の丸いはさみなどで整え、食後は頬ひげをきれいにする習慣をつけたい。
ミニチュアシュナウザーは小型犬の割に活動的なので、毎日長い時間散歩をするのを好む。
駆けること、遊ぶことが大好きな犬がミニチュアシュナウザーだ。またできれば、室内の自由遊びを10〜20分程度組み合わせればいい。
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