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性格は賢く順応性があり、活発。貴婦人たちが好んだというだけあり、容姿は優雅で美しく、友好的である。 小型犬ながら大胆で勇敢な面をみせ、自己主張も強い。反面繊細で甘え上手である。 小型ゆえ見かけは華奢だが、本来は丈夫で、どのような気候や環境にもすぐに適応する。飼い主たちの態度には敏感に反応し、 動作も機敏だ。 フランス語で蝶を意味するパピヨンだが、祖先犬はスペインのスパニエルの1種だとされている。 16世紀フランスのルイ14世時代にマリー・アントワネットやポンパドール夫人をはじめ、宮廷の貴婦人たちに可愛がられた。 人気ゆえ、イタリアのボローニャ地方で多く繁殖されて、高額で取り引きがなされたという記録もある。パピヨンの犬の 耳が蝶の羽のように見えることから、この名前となった。別名バタフライ・スパニエルとも呼ばれ、家庭犬、愛玩犬として世界的に 高い人気を得ている。 名前は、優雅に直立した大きな耳の形にちなむ。被毛は中くらいの長さで豊富だ。まっすぐに伸び、絹のようなやわらか をもっており、下毛のないシングル・コートである。耳や胸、四肢、尾などに飾り毛があり、毛色は白地にはっきりした色斑が入る パーティー・カラーである。耳や目のまわりに模様があり、ブレーズが白く抜けるのがよいとされる。 目は大きめで色は暗色。鼻は黒い。耳は、ルイ14世の時代には垂れ耳だったとされるが、だんだんと立ち耳となった。 現在では垂れ耳の犬を「ファレーヌ」と呼び、ヨーロッパでは区別されて扱われている。同じ親から、違うタイプの耳をもった子犬 が生まれることもある。 パピヨンの食事の内容としては、栄養バランスのとれた小型犬用のドッグフードで問題ない。 ドライフードと缶詰フードの混合食が、一般的で手軽だろう。回数は若犬から成犬の場合、1日1回でもいいが、冬場は体温保持 のためにも、1日2回にするのがいいだろう。目や膝の故障に注意する。 小柄で華奢にみえるが、パピヨンは遊び好きでほかのペットとよくじゃれ合うので、運動不足の心配はない。 パピヨンは室内で遊ばせる程度で運動量は確保できるが、ときには屋外での運動も実行したい。素直でしつけやすいが、神経質 に叱ったり、家庭に争いごとが多いと、犬自体がストレスをためたり、性格が歪んだりする。その結果シャイな犬になったり、 むやみにキャンキャン鳴くようになる。ルールに関してきちんと訓練し、過保護にしないことも大切だ。 被毛は絹糸状で、毎日クシでとかし、ブラッシングする必要がある。ただし下毛がないので、手入れは比較的簡単だ。 入浴やドライシャンプーは必要なときに行い、目安としては月に2〜3回とする。ベビーシャンプーを使い、ドライヤーで手際よく コートを乾かし、整えるようにする。耳の毛がどんどん伸びるようなコンディション作りに留意し、トリミングは必要ない。 |
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