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骨格がしっかりしており、それに付属する筋肉はよく発達する。柴犬は自然体の素朴な姿には、さっそうとした精悍さがある。 被毛はかたい上毛とやわらかい下毛のダブルコートで、尾の毛は体毛よりやや長く伸びる。色は、赤、胡麻、黒胡麻、赤胡麻、 黒褐色など。 やや前傾してしっかりと立った小さな耳と、多少目じりが上がった三角形の目が特徴である。太くて力強い尾は、背中 の上に巻く巻き尾と、鎌の刃のような半円を描く差し尾と呼ばれるものの2種類がみられる。 日本原産の最古の犬のひとつとされる。 ルーツには諸説があるが、そのひとつとして古代の遺跡から骨などが発掘されており、それがこの祖先系だともいわれている。 やがて渡来した民族が連れてきた犬の血が混じって、今日の柴犬が誕生したという説がある。 太古の時代から狩猟を手伝うなど、人間とともに暮らしてきたようだ。他の日本犬同様、1936年には天然記念物に指定された。 以前は狩猟犬として活躍していたが、今日では日本の風土にあった体形、体力、性質をもつ家庭犬として飼育されている。 またアメリカをはじめ、海外でも人気も高まっている。 汚れが目立つときは、蒸しタオルで体全体を包みながら、やや強く拭き、ブラッシングする。柴犬の入浴は、換毛期には月1回程度、 通常は体臭が気になるときや、被毛がベタついたときだけで十分だ。お湯の温度はぬるめにし、シャンプーを使わずに全身をシャワー で濡らして蒸すようにする。 均整のとれた頑丈な体をもち、敏捷で動作はすばやい。 柴犬の体は小さいが、日本犬の代表的な性格で、忠実で従順、勇敢で行動的だ。素朴で利口であり、日本の風土、環境 に合った犬種として飼いやすく人気も高い。警戒心も強いことなどから、番犬としても優れた能力を発揮する健康を維持 するために、バランスのとれた食事を与えることも大切だ。総合栄養食と明記されたドッグフードの中から、選んでやればいいだろう。 与える回数は、犬の成長段階や健康状態によっても異なるが、一般的には成犬の場合、1日2回が目安となる。 日本の風土に合った犬種ゆえ、病気の心配はそれほどないといえる。 柴犬は荒くて硬い短毛のため、手入れは比較的楽だ。基本的には硬めの獣毛ブラシで、毎日ブラッシングをするだけでいい。 ただ換毛期は、皮膚病を予防するためにも、死毛を取り除くため入念なブラッシングが必要だ。入浴後は、まずタオルで拭いて から、ドライヤーで完全に乾かしてやる。 活動的な犬種なので、かなりの運動量が必要だ。その質や量は、飼い主の飼育方法や犬の年齢などによっても違ってくる。 ただ育ち盛り、どんなに運動しても、よほどのことがないかぎり普通にしているほどの疲れ知らずだ。 目安として成犬の場合は、1日に30分〜1時間程度、引き運動を1回と、自転車運動を1回行うといい。 |
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