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ペキニーズはメスがオスより重いという、数少ない犬のひとつ。たっぷりと豊かな、長くてまっすぐなやわらかい被毛に加え、 飾り毛も豊富である。頭部が大きくしっかりとした丈夫な体格をもち、低い姿と独特の個性をもった小型である。 ペキニーズの鼻吻部は非常に短く、広くてシワがあり、鼻は幅広くて黒い。 丸くて大きい目はやや突き出ていて、瞳は光沢のある暗色。尾は付け根の位置が高く、背上に巻き、飾り毛がある。 耳、胸、大腿などからだのいたるところに、長くて豊かな飾り毛がある。ペキニーズは特に首のたてがみがたいへん豊かで、 肩の外まで広がっているのも特徴。毛色はアルビノとレバーを除き、すべての色があるとされるが、斑が片寄るものは好まれない。 ペキニーズの非常に長いダブルコートの被毛の維持には、毎日クシでとかし、ブラッシングすることが欠かせない。 特に汚れやすい部分は、入念な手入れが必要である。ペキニーズは定期的なシャンプーも必要で、ベストな状態に保つためにも、 月に1度は専門家に任せてきちんと手入れをしてやりたいところだ。 また餌を与えた後は、口の周りの汚れを拭き取るなど、常に清潔にしてやるための手入れを心がける。 ペキニーズの体調や年齢に応じて、その時間やメニューなどは考慮してやりたい。餌は若犬や成犬では1日1、2回。栄養バランス のとれた小型犬用のドライフードと、缶詰フードを混ぜたものがおすすめである。 運動量が少ないとどうしても太りやすいので、注意したいところだ。また呼吸困難や、大きい目は傷つきやすく、眼球の突出 といった病気にも注意が必要である。 ペキニーズはあまり運動は必要としない。種類的にも特に散歩は嫌う面があるようだ。 しかし、ペキニーズの健康を維持するために、毎日適度に体を動かさせるようにしたほうがいいだろう。 ペキニーズの祖先となったのは、歴代の中国皇帝に献上物として贈られ、中国宮廷は長くペキニーズを門外不出として改良し、 皇帝や皇后の愛玩犬にされていた犬種とされる。一般庶民はその犬を崇拝し、神のように扱ったという。小さなものは王族が袂に 入れて、連れ回ったという話もある。 しかし、アヘン戦争がきっかけとなり、イギリスへと渡り、以来イギリス王侯貴族だけの愛玩犬として飼育されるようになった。 その後はドッグショーにも出陳され、広く一般に知られるようになった。今日では家庭犬、愛玩犬として、多くの愛好家に育てられている。 ペキニーズは通常はゆったりと構えていて、室内で飼うのに適した、静かで落ち着いた面ももつ。反面過敏なところもあり、 変な癖をつけないように注意が必要だろう。無駄吠えなどにも注意する。もちろんこれは、室内で飼う場合に、すべてに対して いえることだ。またペキニーズは心を許した主人には、深い親しみを示すので、静かな暮らしを望む人には、よいパートナー になるはずだ。一方でわずらわしいといきなり癇癪を起こしたりするなど、相当な気分屋でもある。 |
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